
「おひとりさまの終活〜お墓選びで安心を手に入れる〜」をご覧いただき、ありがとうございます。このブログを運営している鈴木由美子と申します。
58歳の私が、なぜ「おひとりさまの終活」について発信するようになったのか。それは、3年前に夫を突然亡くし、真の意味での「おひとりさま」になった経験があるからです。
今日は、私の人生の歩みと、このブログに込めた想いをお話しさせていただきたいと思います。
夫婦二人だけの30年間
私は28歳で結婚し、30年間夫と二人だけの生活を送ってきました。子どもに恵まれなかった私たち夫婦でしたが、お互いを支え合い、旅行や趣味を共有しながら充実した日々を過ごしていました。
「子どもがいない分、夫婦の絆は人一倍強かったと思います。老後も二人で仲良く過ごすものだと、当然のように思っていました」
夫は地方公務員として真面目に働き、私は結婚後しばらくは専業主婦、その後パートタイムで事務の仕事をしていました。将来への不安もなく、平穏な毎日が続くと信じていました。
突然の別れ – 人生が一変した日
しかし、3年前の春、人生が一変する出来事が起こりました。夫が職場で倒れ、急性心筋梗塞で帰らぬ人となったのです。55歳という若さでした。
「朝、いつものように『行ってきます』と言って出かけた夫が、もう帰ってこないなんて。現実を受け入れるのに、とても時間がかかりました」
突然の死は、私に深い悲しみと同時に、これまで考えたこともなかった現実を突きつけました。一人で生きていくということ、そして自分自身の終活について考えなければならないということでした。
おひとりさまになって直面した現実
夫を亡くした後、私は様々な手続きに追われました。葬儀の準備、相続手続き、各種名義変更。夫が担っていた家計管理や重要な決定を、すべて一人で行わなければならなくなりました。
「夫に頼りきりだった自分を痛感しました。保険のこと、年金のこと、お墓のこと。何もわからない自分が情けなくて」
特に困ったのは、夫の実家のお墓の問題でした。跡継ぎがいない状況で、将来的にお墓をどうするか、自分が亡くなった後はどうなるのか。誰に相談していいかもわからず、一人で悩む日々が続きました。
深い孤独感との向き合い
夫を亡くした悲しみに加えて、私を苦しめたのは深い孤独感でした。子どもがいない、兄弟姉妹とは疎遠、親しい友人も少ない。本当の意味で「おひとりさま」になった現実を受け入れるのは困難でした。
「夜中に目が覚めて、隣に誰もいない現実に涙が止まらない日もありました。この先、誰が私を看取ってくれるのだろう、私が死んだら誰が手続きをしてくれるのだろうと考えると、不安で眠れませんでした」
終活との出会い – 希望の光
夫の死から1年が経った頃、私は図書館で偶然手に取った終活に関する本に出会いました。そこには、一人で最期を迎える人のための具体的なアドバイスが書かれていました。
「初めて『私と同じような状況の人がいるんだ』と感じました。そして、一人でも安心して最期を迎える方法があることを知ったんです」
この本をきっかけに、私は終活について本格的に学び始めました。セミナーに参加し、専門書を読み、同じような境遇の人たちとの交流も始めました。
学びと成長の道のり
学びを深める中で、私は終活カウンセラーの資格取得を決意しました。56歳での挑戦でしたが、「同じような悩みを持つ人の力になりたい」という強い想いが支えとなりました。
「勉強は大変でしたが、学ぶほどに『知らないことの怖さ』を実感しました。そして、正しい知識があれば、一人でも安心して準備できることがわかったんです」
資格取得と並行して、私は自分自身の終活も進めました。エンディングノートの作成、生前整理、お墓の準備、医療・介護の希望書作成など、一つ一つ丁寧に取り組みました。
「実際にやってみると、想像以上に大変でした。でも、一つずつクリアしていくたびに、心が軽くなっていくのを感じました」
現在の私の活動
現在、私は終活関連の記事執筆を中心に活動しています。特に「おひとりさま」の終活に関する記事は、実体験に基づく内容として多くの読者から支持を得ています。
また、月に数回、おひとりさまの終活に関する個人相談も行っています。相談者の多くは50代以上の独身女性や、配偶者を亡くした女性です。
「同じ経験をした者として、相談者の気持ちが手に取るようにわかります。一人で抱え込まず、一緒に解決策を見つけていきましょうとお話ししています」
私が大切にしていること
深い共感と理解
私の最大の特徴は、同じ境遇にある人への深い共感力です。夫との死別、一人での生活、将来への不安。すべてを自分自身が経験しているからこそ、相談者の気持ちを真に理解できます。
「『わかります、その気持ち』と言える強みがあります。理論だけでなく、実際の感情の動きも含めてお話しできるんです」
現実的で実践的な視点
感情的になりがちな終活の話題でも、私は常に現実的で実践的な視点を提供します。自分自身が一つ一つの課題を乗り越えてきた経験から、具体的で実行可能なアドバイスができます。
前向きな生き方への転換
夫を亡くした当初は絶望的だった私ですが、終活を通じて前向きな生き方を見つけました。
「一人だからこそできることもあります。自分のペースで、自分らしく生きることの価値を見つけました」
保有資格と専門性
現在、以下の資格を保有しています。
終活カウンセラー上級
終活全般に関する専門知識を有し、個人の状況に応じたアドバイスができる資格です。
エンディングノート認定講師
エンディングノートの書き方を指導できる資格で、セミナーや個人指導で活用しています。
生前整理アドバイザー2級
生前整理や断捨離のアドバイスに役立てています。
相続診断士
相続に関する基本的な知識を有し、適切なアドバイスができる資格です。
これらの資格は、より専門的で正確な情報をお伝えするために取得しました。でも、何より大切なのは実体験に基づく理解と共感だと考えています。
私の日常と価値観
現在の生活
さいたま市内の2DKマンションで一人暮らしをしています。夫と一緒に住んでいた思い出の家ですが、生前整理を進めながら、自分らしい空間に変えていっています。
日々の楽しみ
読書が私の大きな楽しみの一つです。終活関連書籍のほか、エッセイや小説も愛読しています。特に同世代女性の体験談には深い関心があります。
散歩は私の日課です。近所の公園を歩くことで、自然に触れ、心の平静を保っています。
料理も大切な時間です。一人分の料理を作ることで、一人暮らしの楽しさを見つけています。
手紙のやり取りも大切にしています。遠方の友人との手紙のやり取りを通じて、人とのつながりを感じています。
人とのつながり
夫を亡くした後、人とのつながりの大切さを痛感した私は、積極的に新しい関係を築いています。終活セミナーで知り合った仲間との交流や、近所の方との挨拶など、小さなつながりを大切にしています。
日常の習慣
毎朝、夫の写真に「おはよう」と声をかけることから一日が始まります。夜は日記を書いて、その日の出来事や気持ちを整理しています。
「夫がいなくなっても、規則正しい生活を心がけています。それが私なりの夫への供養でもあります」
読者の皆様への想い
おひとりさまへの深い理解
私は、おひとりさまが抱える特有の不安や課題を身をもって理解しています。経済的な不安、健康への心配、孤独感、将来への漠然とした恐怖。これらすべてを自分自身が経験しています。
「おひとりさまの不安は、経験した人にしかわからない部分があります。だからこそ、同じ立場の人の声が必要だと思うんです」
終活への新しい視点
私は、終活を「一人でも安心して最期を迎えるための準備」として捉えています。
「終活は決して暗いものではありません。準備をすることで、残りの人生をより安心して、自分らしく生きることができるんです」
一人じゃないということ
最も伝えたいのは、「一人じゃない」ということです。
「同じような境遇の人はたくさんいます。一人で悩まず、一緒に解決策を見つけていきましょう。私のブログが、そのきっかけになれば嬉しいです」
前向きな「おひとりさま」ライフ
私は、おひとりさまの生活にも多くの価値があることを伝えたいと考えています。
「一人だからこそできることもあります。自分のペースで、自分の好きなように生きる自由があります。終活を通じて、そんな前向きな生き方を見つけてほしいんです」
このブログに込めた想い
このブログ「おひとりさまの終活〜お墓選びで安心を手に入れる〜」には、私の人生経験と学んだことのすべてが込められています。
お墓選びから始まって、エンディングノートの書き方、生前整理、経済的な準備、心の整理まで。おひとりさまが終活を進める上で必要な情報を、私自身の体験を交えながらお伝えしていきます。
特に、同じような経験をされた方、これから経験される可能性のある方に、少しでも参考になる情報をお届けしたいと思っています。
最後に
長い自己紹介をお読みいただき、ありがとうございました。
夫を突然亡くし、真の意味でのおひとりさまになった私ですが、その経験があったからこそ、今の私があり、このブログを通じて皆様とお話しできています。
おひとりさまには、おひとりさまならではの不安や課題があります。でも、適切な準備をすることで、一人でも安心して最期を迎えることができます。
このブログが、同じような境遇にある皆様の心の支えとなり、安心できる終活のお手伝いができれば、これ以上の喜びはありません。
ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお声かけください。一緒に、安心できる終活の道のりを歩んでいきましょう。
鈴木由美子
終活カウンセラー上級・エンディングノート認定講師
「おひとりさまの終活〜お墓選びで安心を手に入れる〜」運営者